こんにちは。福山市で子育て中の皆さん、日々の暮らしの中で「もう少し移動がスムーズだったらな」と思う瞬間はありませんか?
特に、鞆の浦のような美しい観光地が身近にある福山市では、週末のお出かけや日常の移動で交通渋滞に悩まされることもあるかもしれません。
そんな中、2025年3月30日に開通を迎えた「鞆未来トンネル」が、私たち子育て世代にとって嬉しい変化をもたらしてくれそうです。
今回は、このトンネルがどんなものなのか、そして子育て家庭にどんなメリットがあるのかを、ご紹介します。
鞆未来トンネルってどんなもの?
まず、「鞆未来トンネル」がどんなものか、少しおさらいしてみましょう。
このトンネルは、広島県福山市の鞆町エリアで建設された全長約2.1キロメートルの山側トンネルです。
片側1車線の県道鞆松永線の一部として整備され、2022年12月に東側から、2023年7月に西側からの掘削が始まりました。
そして、2024年6月に貫通し、舗装工事や周辺道路の整備を経て、2025年3月30日にいよいよ開通を迎えたのです。

実はこのトンネル、もともとは鞆の浦の港を埋め立てて橋をかける計画がきっかけで生まれました。
でも、景観を守りたいという地元の声や長い議論の末に、2012年に当時の湯崎英彦知事が計画を撤回。
その代替案として、山側を通るトンネルが選ばれたんです。
長い年月をかけてようやく完成したこのトンネルは、鞆の浦の風情ある町並みを残しつつ、暮らしやすさを追求した結果とも言えますね。
子育て中の皆さんにとっては、「トンネルができたって何が嬉しいの?」と思うかもしれません。
でも実は、このトンネルが日常のちょっとしたストレスを減らし、家族でのお出かけや生活をより快適にしてくれる可能性があるんですよ。

子育て世代にとってのメリット①:渋滞緩和で移動がスムーズに
鞆の浦といえば、崖の上のポニョの舞台としても知られる風光明媚な場所。観光客も多く、狭い道に車が集中すると、特に週末や連休は渋滞が日常茶飯事でした。
子どもを連れてドライブに出かけたのに、車が動かずグズグズ…なんて経験、ありませんか?
鞆の浦で渋滞に巻き込まれて子どもに「早く帰りたい!」と泣かれてしまったことも耳にしたことがあります。

鞆未来トンネルが開通したことで、町の中心部を通らずに山側を抜けられるようになりました。
これによって、鞆町周辺の交通量が減り、渋滞が緩和されることが期待されています。
例えば、保育園や学校への送迎、買い物に行くときの移動時間が短くなれば、ママやパパの負担も少し減りますよね。
朝の忙しい時間に余裕ができるだけでも、子育て中の心のゆとりに繋がるはずです。
子育て世代にとってのメリット②:週末のお出かけがもっと楽しく
福山市に住む子育て世代にとって、鞆の浦は気軽に行けるお出かけスポットの一つ。
海辺を散歩したり、歴史ある町並みを見たり、子どもと一緒にのんびり過ごすのにぴったりです。
でも、これまでは渋滞や駐車場の混雑がネックで、「行くのをやめようかな」と躊躇することもありました。
トンネルの開通でアクセスが改善されれば、気軽に鞆の浦へ足を運べる機会が増えるかもしれません。開通当日の3月30日には、トンネルを歩いて楽しむウォーキングイベントも開催されるそうで、家族で参加する方も多いようです。
こうしたイベントは、子どもたちにとっても新しい経験になりますし、地域の魅力を再発見するきっかけにもなりますね。
また、鞆の浦だけでなく、トンネルを通って松永方面へもスムーズに移動できるようになったので、お出かけの選択肢が広がるのも嬉しいポイント。
例えば、松永にある大きな公園やショッピングモールへのドライブも、以前よりラクに計画できそうです。
子どもが「公園に行きたい!」と言い出したとき、「じゃあ、行ってみようか」と気軽に応えられるのは、子育て中の小さな幸せですよね。
子育て世代にとってのメリット③:安全で快適な生活環境へ
トンネルのもう一つの大きな役割は、鞆町中心部の交通量を減らすことで、歩行者にとって安全な環境を作ること。
狭い道が多い鞆の浦では、車と人がすれ違う場面も多く、小さな子どもを連れているとヒヤッとすることも。そんな中、車がトンネルを通るようになれば、町中の道が落ち着きを取り戻し、子どもと一緒に歩くときも安心感が増すでしょう。

例えば、鞆の浦で開催されるお祭りやイベント。子どもを連れて参加するとなると、どうしても安全面が気になります。
でも、交通量が減れば、ベビーカーを押しながらでも安心して歩ける場面が増えるはず。地域の行事に気軽に参加できるのは、子育て世代にとってコミュニティとの繋がりを感じられる素敵な機会ですよね。
鞆未来トンネルが地域にもたらす未来
さて、子育て世代の視点からだけでなく、少し広い目で見てみると、鞆未来トンネルは福山市全体にとっても大きな意味を持っています。観光地としての鞆の浦の魅力を保ちつつ、住む人々の暮らしやすさを向上させる――そんなバランスの取れたプロジェクトなんです。
実は、工事費は当初の予定よりも増えて、総額79億5千万円になったそう。
資材費の高騰などが理由だそうですが、県は「安全かつ着実に進める」としています。
このトンネルが未来の福山市を支える基盤になることを考えると、長い目で見れば価値ある投資なのかもしれませんね。
子育て中の私たちにとっても、地域が発展していく姿を見るのは嬉しいもの。
子どもたちが大きくなったとき、「このトンネルのおかげで暮らしやすくなったね」と振り返られる日が来るかもしれません。
子育て家庭が知っておきたいポイント

せっかくなので、鞆未来トンネルを使うときの子育て家庭向けのちょっとしたTipsをお伝えしますね。
- 混雑予想をチェック:開通直後は観光客や地元の方で賑わう可能性があるので、最初のうちは時間帯をずらして使うのがおすすめ。平日の午前中なら比較的空いているかもしれません。
- 周辺スポットを活用:トンネルの東側と西側には新しい交差点が整備されているので、周辺の駐車場や休憩スポットを確認しておくと便利です。子どもがぐずったときの休憩場所があると安心ですよ。
- イベント情報をキャッチ:開通記念のウォーキングイベントのように、今後も地域で楽しい催しがあるかも。福山市の公式サイトやSNSで情報をチェックしてみてください。
福山市で子育てする喜びを、もっと

鞆未来トンネルの開通は、福山市に住む子育て世代にとって、暮らしにちょっとした「ゆとり」を与えてくれる出来事です。
毎日の移動がラクになったり、家族でのお出かけがもっと楽しくなったり。
そんな小さな変化が、子育ての疲れを癒し、心の余裕に繋がっていくのではないでしょうか。
福山市は、自然と歴史が身近に感じられる素敵な場所。鞆の浦のような宝物を子どもたちに残しながら、現代の暮らしやすさも追求していく――そんな未来を、このトンネルが少しずつ形にしてくれる気がします。
子育て中の皆さんも、ぜひこの新しい道を通って、家族で素敵な時間を過ごしてみてくださいね。きっと、子どもたちの笑顔がもっと増えるはずです。