「うちの子は発達がゆっくりだけど、小学校は普通学級で大丈夫だろうか」「特別支援学級ってどうやって決まるの?」。年長になると出てくるこうした悩みに向けて、福山市の「就学相談」の流れを整理しました。保育園選びの段階で発達の相談をしてきた方にとって、次のステップにあたる内容です。

福山市で発達が気になる子どもの保育園選びについては、こちらの記事もあわせてご覧ください。
まず知っておきたい:就学先には4つの選択肢がある
福山市の小学校には、次の4つの就学先があります。
- 通常の学級
- 特別支援学級(対象:知的、自閉症・情緒、肢体不自由、病弱、難聴、弱視)
- 通級指導教室(対象:言語、情緒。原則、小学校2年生以上)
- 特別支援学校(知的、自閉症・情緒、肢体不自由、病弱、難聴、弱視)
どの就学先が合うかは、子どもの障がいの状態や必要な支援、専門家の意見、保護者の思いなどを踏まえて、最終的に教育委員会が総合的に判断します。保護者の希望だけで決まるものではないという点は、あらかじめ理解しておくとよいでしょう。
なお、特別支援学校への就学を考える場合は、市教育委員会への申込みとは別に、特別支援学校での教育相談が必要です。
就学相談の流れ:相談から意見通知まで
福山市教育委員会が示している就学相談の流れは、次のとおりです(年度によって多少前後することがあります)。
| 時期 | 内容 |
|---|---|
| 随時 | ①相談:保育所・幼稚園・認定こども園・療育施設など、今通っている「所属先」で就学相談を行う |
| 4月〜7月 | ②学校見学:就学予定校で、授業や生活の様子を見学する |
| 8月末日(在籍する6年生は8月5日) | ③④申込・書類提出:保護者が「教育支援申込書」を提出。検査結果・診断書等は必要に応じて添付し、所属先を通じて教育委員会に提出 |
| 9月〜12月 | ⑤実態把握:所属先での実態把握、必要に応じて面談を実施。あわせて⑥福山市教育支援委員会へ審議を依頼 |
| 10月〜1月 | ⑧意見通知:審議意見報告書が、所属長・関係学校長に通知される |
| 通知後1週間程度 | 保護者の意向を所属長が確認し、教育委員会に報告 |
ポイントは、いきなり教育委員会に連絡するのではなく、まずは今通っている保育所・幼稚園などの「所属先」に相談するところから始まる点です。学校見学から意見通知まで半年以上かかる長いプロセスなので、年長になってから急に動き出すより、気になった時点で早めに所属先へ相談しておくと安心です。
相談窓口
- 福山市教育委員会 教育推進課「人権教育・特別支援担当」:084-928-1170
- 就学支援室:084-924-5558
「何から始めればいいか分からない」というときは、まず所属先の先生に相談し、それでも不安が残る場合にこれらの窓口に問い合わせる、という順番がスムーズです。
就学後に使える「放課後等デイサービス」
未就学のうちに児童発達支援(療育園)を利用していた場合、就学後は「放課後等デイサービス」が同じような役割を果たします。対象は主に就学している子どもで、利用には福山市の「通所受給者証」が必要です。申請窓口は、児童発達支援と同じ福山市 障がい福祉課 サービス給付担当(084-928-1208)です。
児童発達支援から放課後等デイサービスへの移行を考えている場合も、こちらの窓口や、こども発達支援センターに相談できます。
注意点
- 就学先の最終決定は、保護者の希望だけでなく、教育委員会が総合的に判断します。
- 通級指導教室は「原則、小学校2年生以上」が対象です。1年生から利用できるとは限りません。
- 記載したスケジュール(学校見学の時期や申込締切など)は年度によって変わる可能性があるため、対象の年度の正確な日程は教育委員会に確認してください。
よくある質問
Q. 就学相談はいつから始めればいいですか? A. 「随時」相談を受け付けているため、気になった時点で所属先(保育所・幼稚園など)に相談を始めるのが安心です。学校見学は4月〜7月、申込みは8月末日が目安です。
Q. 特別支援学級と通常学級、どちらか一つに決めなければいけませんか? A. 就学先は障がいの状態や専門家の意見、保護者の思いなどを踏まえて教育委員会が総合的に判断します。通常学級に在籍しながら通級指導教室(原則小学校2年生以上)を利用する形もあります。
Q. 特別支援学校への就学を考えていますが、どこに相談すればいいですか? A. 市教育委員会への就学相談とは別に、特別支援学校での教育相談が必要です。まずは所属先や市教育委員会の窓口に相談し、案内を受けてください。
まとめ
福山市の就学相談は、所属先への相談から始まり、学校見学、申込み、教育委員会での審議を経て、10月〜1月ごろに意見が通知される、半年以上かけて進むプロセスです。就学先は通常学級・特別支援学級・通級指導教室・特別支援学校の4つがあり、最終的には教育委員会が総合的に判断します。早めに所属先へ相談を始めることが、納得のいく就学先選びの第一歩になります。



